精神療法

精神療法

精神病(神経症も含めて)の治療には、抗うつ薬や抗不安薬といった薬による薬物療法以外に、催眠カタルシスや自由連想法、精神分析療法、といった精神療法による治療が行われることがあります。

精神分析療法

治療をする人との信頼関係を通して、こころの底にある無意識の葛藤など、問題をチェックし、浮かび上がらせることで、不安やコンプレックスなどの障害を取り除こうとする精神療法です。
フロイトによってはじめられた治療方法です。現在、最も多く用いられているものの一つです。

さまざまな精神療法

催眠カタルシス

精神療法のひとつで、睡眠による暗示によって神経症の改善を図るものです。睡眠療法とも呼ばれます。過去の体験が原因となっている、葛藤や感情を表に出すことによって、こころの緊張を解くものです。

自由連想法

精神分析療法のひとつとして、フロイトが編み出した治療法です。
こころに浮かぶことを何一つ省くことなく、そのままの順序で報告することによって、本人が気づいていない無意識下でのこころの動きを探ろうとするものです。

たとえば、神経症のひとつに、ヒステリーがあります。他人の目にふれるところで起こるのが特徴で、突然倒れたり、健忘を起こします。これには発病することで自分の社会的な立場を有利にしたいという願望があるといわれます。ヒステリーは、かつては女性特有の神経症のひとつとされていましたが、現在では男性にもみられます。ヒステリーの場合、催眠カタルシスで感情の発散をはかる暗示療法や、自由連想法による精神分析法が用いられることがあります。