季節性感情障害

季節性感情障害

季節性感情障害の特徴
この障害の特徴として、家族に感情障害がみられる確率が高いということがあります。また興味深いのは、緯度との関係です。北にいくほど発症率が高いのです。
また、随伴症状として、過眠、過食、体重増加などがあげられます。

季節性感情障害の治療
治療には、「高照度光照射療法」が有効とされます。2500〜3000ルクスの強いライトを朝晩3時間ほど、じっと見つめるというものです。
このことから逆に、発症には太陽光の明暗の差がつくだす生体リズムの異常が関係しているのではないか、と推定されています。
「生体リズム」というのは、たとえば昼間には活発に活動し、夜の間は休息、睡眠をとるというリズムです。
人間には、睡眠、食欲、便通、生理、体温、呼吸、脈拍など、生まれながらのリズムがあります。しかし現代日常暮らしのなかでは、このような生来のリズムを保って日常暮らしすることが困難な場合が少なくありません。日常暮らしのリズムが崩れ、身体的・精神的なバランスが崩れることで、こころの病を引き起こす場合が多いのです。日常暮らしをチェックすることも、こころの不調・・・うつ病もちろん含まれます・・・の、ひとつの大きな改善の道になるかもしれません。

うつ病のなかには、季節によって症状が出たり、または重くなったりするものがあります。秋から冬にかけてうつ状態になり、春から夏にかけて軽快または回復するという、季節的な周期がみられるものもあります。
このタイプのものを「季節性感情障害」といいます。