イミプラミン

イミプラミン

用量の例として、うつ病の初期投与量としてトフラニール(イミプラミンの商標名の一つ)の場合(25mg)、3錠/分3 毎食後に服用します。以降、臨床症状および副作用に応じて投与量の調整を行います。参考:『こころの治療薬 ハンドブック』星和書店

薬は「一般名」と「商品名」をチェックしておきましょう。たとえば、うつ病の治療薬として用いられるイミブラミンというのは、「一般名」です。商品名は、「イミドール」「クリテミン」「トフラニール」と呼ばれています。医師から処方される薬については必ず医師または薬剤師にきちんとした翻訳を受けることが大切です。また、ご自身でも手軽に調べられるハンドブックがあるといいですね。たとえば、『こころの治療薬 ハンドブック』星和書店は、薬理翻訳や処方の実際の他、ワンポイントアドバイス、留意点が詳しくお勧めです。
代表的な抗うつ薬のひとつ、イミブラミンについて『こころの治療薬 ハンドブック』星和書店では次のように解説しています。

イミブラミンは、「三環系抗うつ薬の代表薬であり、中枢神経系においてノルアドレナリンやセロトニンなどのモノアミンの再取り込み阻害作用を有する。その結果、シナプス間のモノアミン量は増加し、ジョイス所に後シナプスにおけるモノアミン受容体の感受性が正常化し、抗うつ作用が発現するという機序が考えられている。」

うつ病の治療方法として、主となるのは「抗うつ薬による薬物療法」です。単極型うつ病では、主に、三環系抗うつ薬(さんかんけいこううつやく)(イミブラミン、アミトリピチリン、ノルトリプチリン)が用いられます。